『すごい雑談力』を読んでみた評価

雑談力

本の概要

タイトル:すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール
著者:松橋良紀
出版日:2022年03月

総評

最終評価:4.0(10点満点)
読むべき人:人と会話することに苦労しないが、イマイチ話が盛り上がらないという人

雑談がうまくいかず、会話が盛り上がらないことはありませんか?
私は雑談が苦手です。何か話しかけられても、面白い返しができず会話が途切れてしまうことが多々あります。あるいは話しかけようと思っても、「私なんかが話しかけても良いのだろうか…」と躊躇してしまい、結局話しかけられずに終わってしまいます。そんな状況を少しでも変えたいと思い、『すごい雑談力』を読みました。

この本では、実際に雑談する場面において活用できるテクニックがたくさん書かれています。例えば名刺交換の際に使える小技や雑談が途切れない返し方、雑談ネタの集め方など参考になる情報がありましあた。特に相手に気持ち良く話してもらうために、声のトーンが非常に重要だという、新たな発見もありました。こういったテクニックをすぐに活用できる人にとっては、とても良い本だと思います。

ただ、正直なところ、私がこの本を読んでまず思ったのは、「それができれば苦労しないよ」ということでした。私のように雑談そのものに大きなハードルを感じている人にとっては、少し難易度の高いテクニックも多かったです。そのため、今の私には合わなかったという意味で評価4.0とさせていただきます。雑談テクニックをすぐに実践できて効果抜群だった人にとっては、不満が出そうな評価ですが、個人的評価なので悪しからず。

上記を踏まえ、この本を読むべき人は、「人と会話することに苦労しないが、イマイチ話が盛り上がらないという人」としています。人と会話すること自体にハードルがある人にとっては、もう少し雑談へのモチベーションを上げるような本が合っている気がします。

序章に書かれていたのですが、雑談の重要性という部分は非常に共感できる部分がありました。日本人は雑談が苦手な人が多いことやオンラインの業務が増えたことによる雑談の価値向上、AIに奪われないコミュニケーション能力の必要性など、改めて雑談力を身につけたいと思わされる内容でした。

内容紹介

簡単に本の内容も紹介しておきます。

雑談の必要性

現代において、雑談がいかに重要かを背景に沿って解説されています。AIに奪われないコミュニケーション技術や、近年ならではの、オンラインでの雑談方法の工夫についても紹介しています。

雑談のピンチをチャンスに変える技術

名刺交換など、ビジネスシーンで活用できそうな雑談テクニックを中心に書かれています。相手の話題に対して、どのように話を広げていくと良いのか体系的に解説されています。
相手の名前を忘れてしまったピンチに活用できる小技も紹介されていて面白かったです。

雑談を盛り上げる聴き方の技術

聞き上手になる方法が解説されています。相手に気持ちよく話してもらうためには、どのような返し方が適切なのか、相手との波長の合わせ方が具体的に書かれています。
会話の印象について、”「どんな言葉を言うか」よりも「どんな声で言うか」のほうが影響は大きいです。”というのは新たな発見でした。声には少し自信があるので安心しました。

話のネタに困らない方法

銀座のホステスを例に挙げ、会話のネタの分類と質問例がまとめられています。雑談のネタを分類したことがる人は少ないのではないのでしょうか。改めて確認すると、自分の弱いカテゴリーが見えてくると思います。
また、雑談トレーニングの場として、イベントへの参加を推奨されています。雑談が苦手な人は、飲み会などのイベント参加に消極的な人が多いとは思いますが、参加することで得られるメリットは大きいようです。

相手のタイプ別雑談方法

誰しも話が合う人、合わない人がいるかと思いますが、会話のタイプで分類することで合う・合わないを知ることができるようです。分類方法も書かれているので、ぜひ自分がどのタイプか診断してみてください。本の中では、相手のタイプに合わせてコミュニケーションを取りましょうと述べられていました。私は合わない人は合わないと割り切って無理に雑談せず、仕事に必要な会話だけにすることで仕事を円滑に進めてしまいそうです。

タイトルとURLをコピーしました